肋骨骨折が治るまでの経過
- toshotta
- 3月12日
- 読了時間: 3分
今日は、一般的な肋骨骨折が治るまでの経過についてお話ししてみたいと思います。
(1)肋骨骨折の受傷原因
・咳:意外と高齢者で見られるのが咳によるものです。骨粗鬆症の方に特に見られます。
・シートベルト:前胸部の肋骨骨折です。大きな事故だと鎖骨骨折も合併します。
・転倒など他の外傷
(2)肋骨骨折の症状
「咳や深呼吸で痛みが出る。その痛みの部位を押さえて痛む」です。
X線(レントゲン)やCTで骨折が見えなくても、上記症状があれば、「肋骨骨折と診断」します。X線やCTは影絵であり、骨折部がずれてなく離れていない皆様が「ヒビ」と表現される骨折は見えないことがあります。
(3)肋骨骨折の合併症で怖いもの
後述しますが、肋骨骨折自体は手術になることはほとんどなく、合併症の方が怖いです。
胸部は、バケツをひっくり返した構造をしています。バケツの部分に肋骨などがあるわけです。バケツの内部に心臓や肺などがあり、それらを守っているのです。
・気胸、血胸:バケツと(主に)肺の間に空気や血が溜まることです。肋骨骨折に伴い、これらを併発すると、処置や入院が必要になることが多いです。

(4)診断
上記のように、「咳や深呼吸で痛みが出る。その痛みの部位を押さえて痛む」があれば、肋骨骨折と診断されます。診察室で胸部X線を医師がチェックしますが、肋骨骨折を探す(こともしますが)よりは、気胸や血胸がないか診ていることが主です。
(5)治療
・痛み止め処方:基本的に痛み止めで経過観察しかありません。前回の記事に記載しましたが、「骨折は骨折部がズレることで痛みが出る」ので、固定すると痛みが改善します。しかし、肋骨は固定すると呼吸できなくなってしまうので、痛み止めで耐えることがほとんどです。
・バストバンド:一部の種類の肋骨骨折にはバストバンドを装着すると痛みがマシになります。しかし、バストバンドは排痰(痰を出す力)を弱くするので、ケースバイケースです。
・手術:一部の医療機関で行われていますが、メスを入れるメリット、デメリットを考えると、あまり一般的ではないと思います。

(6)完治までの経過
もちろん同じ怪我がありませんし、人それぞれでしょう。だいたいこんな経過になるよ。という経過を例示します。
・受傷0日から7日後位:痛みは一番強い。咳や深呼吸、笑うと痛む。
・受傷7日後から14日後位:肋骨骨折生活に慣れてきてw、少しずつ、本当に少しずつ痛みがマシになってくる。
・受傷14日後から21日後位:痛みのピークは超えたと感じ、痛み止めを飲む回数も減ってくる。徐々にいつもの生活に戻り始める
・受傷21日後から28日後位:痛みが少しあるものの、ほぼいつもの生活プログラムをこなせる。
・受傷42日後位には、ほぼ痛みがなくなり、肋骨骨折していたことを忘れる(笑)
お大事に、、、、

