【6月5日講演一部先行公開】WBGT計の複数設置は本当に必要?産業医が勧める「毎朝5分の予測値チェック」で先手を打つ熱中症対策
- toshotta
- 6月4日
- 読了時間: 3分
職場の熱中症対策として、政府から「WBGT(暑さ指数)計」の設置や活用が呼びかけられています。
しかし、現場管理の目線で考えると、以下のような「現実的な壁」にぶつかる担当者様も多いのではないでしょうか。
コストと手間の壁:広範囲の現場や、環境の異なる複数の作業場にいくつも測定計を設置するのは現実的ではない。
マンパワーの壁:設置したところで、1日に何度も数値を巡回・チェックし、現場にフィードバックする余裕はない。
タイミングの壁:目の前の測定計の数値が上がってから「暑いから気をつけて!」と周知しても、時すでに遅し(すでに脱水や体温上昇が始まっている)。
ルールを厳格にしすぎて運用が破綻しては意味がありません。そこで今回は、産業医の視点から、最も現実的で効果の高い「先手必勝」の運用法をご提案します。
結論:毎朝「環境省の予測値」をネットで見て、朝会でシェアする
測定計の数値に振り回されるくらいなら、環境省が発表している「当日の予測値」を毎朝チェックし、その日のリスクを先取りして共有するほうが、はるかに実効性があります。
国が運営するこちらのサイトでは、各地域の予測値が時間帯ごとに詳しく公開されています。
📌 環境省 熱中症予防情報サイト https://www.wbgt.env.go.jp/
「予測値チェック」がもたらす3つのメリット
コスト・手間がゼロ スマホやPCさえあれば、毎朝数分でその日の熱中症リスク(危険・厳重警戒など)が分かります。高価な測定計を何台も購入・メンテナンスする必要はありません。
「時すでに遅し」を防ぐ先手管理 「今日の13時〜15時は『危険』レベルまで上がる予測です」と朝一番に分かっていれば、現場のリーダーはあらかじめ「昼過ぎはこまめに休憩を挟もう」「早めに水分・塩分を補給しておこう」と事前の先手を打つことができます。
全員の意識をスタート時点で揃えられる 朝会(朝礼)の場で「今日のWBGT予測」を全員にシェアすることで、作業者一人ひとりが「今日はいつもより危険な日なんだ」という防衛意識を持って業務に入ることができます。
まとめ:大切なのは「測定」ではなく「事前の行動変更」
熱中症対策の目的は、数値を正確に測ることではなく、労働者の命と健康を守ることです。
環境省の予測サイト(https://www.wbgt.env.go.jp/ )を毎朝のルーティンに組み込み、「今日は注意が必要な日だ」という情報を朝一番に全員でシェアする。この「毎朝5分の習慣」こそが、現場に負担をかけず、最も確実に熱中症を未然に防ぐ一手になります。
本格的な暑さが始まる前に、ぜひ朝会に取り入れてみてください。

【告知】6月5日の講演で、具体的な「充電術」を伝授します
「何を、いつ、どれくらい飲めば、効率よく充電できるのか?」
当日の講演では、この比喩をさらに深掘りして、現場ですぐに使える熱中症対策をお伝えします。
日時: 2026年6月5日(金)14:00〜16:00(受付13:30〜
場所:おかやま西川原プラザ 大会議場B・ギャラリー 定員120名
主催:岡山労働局・労働基準監督署
共催:岡山県労働基準協会、岡山産業保健総合支援センター
内容: 熱中症「おせっかい」のすすめ
~人事労務が踏み込むべき、一歩先の現場管理~
本格的な夏が来る前に、正しい知識という「装備」を整えましょう。
皆様のご参加を心よりお待ちしております。


