【6月5日講演一部先行公開】炎天下より危険?「無風の倉庫」が熱中症を加速させる理由
- toshotta
- 5月9日
- 読了時間: 2分
こんにちは。救急専門医・産業医です。
今回は「屋内作業」の落とし穴についてお話しします。
「屋根があるから外よりはマシだろう」……その油断が、実は最も危険です。
なぜ「無風の倉庫」は炎天下より過酷なのか?
人間の体は、汗が蒸発する時の「気化熱」を利用して体温を下げています。 しかし、エアコンがなく風も通らない倉庫内では、このシステムが機能不全に陥ります。
湿度がこもる:汗が蒸発せず、体温が下がらない。
熱が逃げない:風がないため、皮膚の周りに熱い空気の層が停滞する。
自覚のない脱水:外ほど「暑い!」という強烈な刺激がないため、給電(補給)が遅れがちになる。
結果として、体温調節が追いつかず、炎天下の屋外作業よりも「深部体温」が急上昇しやすいのです。
倉庫作業での「給電ルール」
これまでのシミュレーション同様、無風の倉庫作業も「バッテリー」を激しく消耗します。
水分補給は「外と同じ」:喉が渇かなくても、15分おきに250ml。
気流を無理やり作る:スポットクーラーや扇風機は、ただの贅沢品ではなく、汗を蒸発させるための「必須の冷却装置」です。
産業医からのアドバイス
屋根があっても、風がなければそこは「サウナ」と同じです。 屋外のような直射日光による刺すような暑さがない分、「じわじわとバッテリーが削られている」ことに気づきにくいのが特徴です。
6月5日の講演では、こうした屋内環境特有のリスク管理と、現場でできる「強制冷却術」についても詳しく解説します。
「屋内だから大丈夫」を、今すぐ捨てましょう!

【告知】6月5日の講演で、具体的な「充電術」を伝授します
「何を、いつ、どれくらい飲めば、効率よく充電できるのか?」
当日の講演では、この比喩をさらに深掘りして、現場ですぐに使える熱中症対策をお伝えします。
日時: 2026年6月5日(金)14:00〜16:00(受付13:30〜
場所:おかやま西川原プラザ 大会議場B・ギャラリー 定員100名
主催:岡山労働局・労働基準監督署
共催:岡山県労働基準協会、岡山産業保健総合支援センター
内容: 熱中症「おせっかい」のすすめ
~人事労務が踏み込むべき、一歩先の現場管理~
本格的な夏が来る前に、正しい知識という「装備」を整えましょう。
皆様のご参加を心よりお待ちしております。


