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【6月5日講演一部先行公開】その塩飴、足りてますか?食品別・塩分含有量シミュレーション

こんにちは。救急専門医・産業医です。

熱中症予防には「水分」だけでなく、電気を送るためのケーブルの役割を果たす「塩分」が不可欠です。

今回は、現場でよく口にする食品の塩分量を比較し、効率的な補給について解説します。

1. 食品・補給アイテムの塩分量比較

大量の発汗を伴う現場作業では、0.1〜0.2%濃度の塩分補給が推奨されます。主要なアイテムの「食塩相当量」を比較してみましょう。

アイテム

推定塩分量(1個/1本あたり)

特徴

経口補水液 (500ml)

約1.5g

【ベスト】 吸収速度が速く、計算された配合。

カップラーメン (1杯)

約5.0g〜6.0g

【要注意】 1日分の目標(7.5g未満)の大半を占める。塩分過多に注意。

おにぎり (具入り1個)

約1.0g〜1.5g

昼食のベース。梅干しや鮭など具材によって変動。

スポーツドリンク (500ml)

約0.5g〜0.7g

糖分も含まれるため、エネルギー補給にも適する。

塩飴 (1粒)

約0.1g

補助用。これだけで発汗分を補うのは困難。

2. 「塩飴だけで大丈夫」という誤解

現場で「塩飴を食べているから安心」という声を聞きますが、数値で見ると不十分なケースが多いです。

  • 1時間の激しい発汗で失われる塩分:約1.0g〜2.0g以上(個人差あり)

  • 塩飴で補う場合:1時間に10粒〜20粒食べなければ計算が合いません。

塩飴はあくまで「水やお茶を飲む際のサポート」であり、メインの補給は飲料や食事で行うのが効率的です。

3. 水・お茶を「積極的に」活用するコツ

「水やお茶」を積極的に飲んでいただきたいですが、それだけでは塩分が不足します。

  • 基本戦略:水やお茶を飲む際は、塩飴やタブレットのセットを考慮。朝食や昼食の塩分量で調整しましょう。

  • お茶のメリット:お茶は利尿作用がそれほど強くないため、塩分と一緒に摂れば優れた補電飲料になります。

  • カップ麺の注意点:お昼にカップラーメンを食べると塩分は十分摂れますが、喉が渇きやすくなります。午後の作業に向けて、意識的に水・お茶での水分補給を組み合わせてください。

産業医からの結論

  1. 飲料での摂取をメインにする(水・お茶には必ず塩分をプラス)。

  2. 塩飴は「お守り」と考え、15分おきの水分摂取に合わせて口にする。

  3. 昼食(おにぎり等)でしっかりベースの塩分を作る


いろんな食品に含まれる塩分量を提示しました。
いろんな食品に含まれる塩分量を列挙しました

【告知】6月5日の講演で、具体的な「充電術」を伝授します

「何を、いつ、どれくらい飲めば、効率よく充電できるのか?」

当日の講演では、この比喩をさらに深掘りして、現場ですぐに使える熱中症対策をお伝えします。

  • 日時: 2026年6月5日(金)14:00〜16:00(受付13:30〜

  • 場所:おかやま西川原プラザ 大会議場B・ギャラリー 定員120名(増枠)

  • 主催:岡山労働局・労働基準監督署

  • 共催:岡山県労働基準協会、岡山産業保健総合支援センター

  • 内容: 熱中症「おせっかい」のすすめ

    ~人事労務が踏み込むべき、一歩先の現場管理~

本格的な夏が来る前に、正しい知識という「装備」を整えましょう。

皆様のご参加を心よりお待ちしております。

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