キズパワーパッドはいつ張り替える?救急医・産業医が教える正しい交換タイミング
擦り傷や切り傷の治療でおなじみの「キズパワーパッド(ハイドロコロイド製剤)」。 「一度貼ったら何日そのままでいいの?」「白く膨らんできたけれど大丈夫?」と迷う方も多いのではないでしょうか。
今回は、現場でもよく質問を受けるキズパワーパッドの適切な張り替えタイミングと卒業の目安を分かりやすくまとめました。
1. そのまま様子を見てOKな状態
貼った後、傷口から出る浸出液(体液)を吸って中央が白くぷくっと膨らみます。
膨らみがパッドの枠内にきれいに収まっている
軽く上から押さえても強い痛みや激しい痒みがない
この状態であれば、傷を治す成分がしっかり働いていますので無理に剥がさず経過観察して大丈夫です。
2. 張り替えが必要なタイミング
以下のいずれかに当てはまる場合は張り替えましょう。
端から液が漏れてきたとき 白く膨らんだ部分がパッドの端まで達し、中の液体が漏れ出たり隙間から空気が入ったりした場合はパッドが浸出液を抱えきれていません。貼り替えましょう。
貼ってから3日が経過したとき 漏れがなくても衛生面や皮膚トラブル予防のため、最長でも3日に1回は張り替えて傷の状態を確認しましょう。
状態が気になるとき 「中がどうなっているか不安」「汚れた気がする」という場合は、毎日張り替えても全く問題ありません。
張り替える際は、水道水で傷口と周囲の皮膚をやさしく洗い流してから新しいパッドを密着させます。
3. 「もう貼らなくてOK」な卒業サイン
張り替えを繰り返すうちに、パッドの中央が白くぷくっと膨らまなくなってきます。 これは皮膚が再生し、浸出液が出なくなったサインです。
次のステップ: キズパワーパッドでの密閉はもう不要です。
仕上げのケア: 新生した皮膚は乾燥に弱いため、被覆材は使わずワセリンやヒルドイド軟膏などを薄く塗って保湿ケアに切り替えましょう。
注意:こんなときはすぐに使用中止を
パッドを貼っている周囲の皮膚が赤くなったり、強い痒みが出たりすることがあります。これは製品の粘着剤による「かぶれ(接触皮膚炎)」の可能性が高いため、直ちに使用を中止してください。
また、傷口がズキズキ痛む、赤く腫れ上がってきた、黄色く濁った膿が出てきたといった場合は細菌感染を起こしている疑いがあります。密閉を続けず、速やかに医療機関を受診してください。
正しいタイミングで張り替えを行い、きれいに早く傷を治しましょう。



