【擦り傷の処置・止血編】血が止まらない…!基本にして最も効果的な「圧迫止血」の正しい方法
前回・前々回と、擦り傷をきれいに治すための「水道水での洗浄」と「異物の擦り落とし」について解説しました。
しっかり洗って異物を除去できたら、次のステップは「止血(血を止めること)」です。
血がにじみ出てくると焦ってしまいがちですが、正しい方法を知っていれば慌てる必要はありません。今回は、家庭でできる最も確実な止血法をご紹介します。
1. 止血の基本は「直接圧迫止血」
血を止めるために最も確実で効果的な方法は、傷口を直接上から押さえる「直接圧迫止血」です。
清潔なガーゼ(なければ清潔なタオルなど)を傷口の上にしっかり当て、指や手のひらで強めにギュッと圧迫します。
止血にかかる時間は出血量にもよりますが、最低でも1分以上、できれば2分程度はしっかりと圧迫を続ける必要があります。 「もう止まったかな?」と途中で何度もガーゼをめくって確認してしまうと、固まりかけた血が剥がれて止血が遅れてしまうので、まずはぐっと我慢して押し続けるのがポイントです。
2. おすすめの「3段階・徐々に緩める」圧迫法
ただ一定の力で押さえるよりも、おすすめなのが「少しずつ圧迫の力を弱めていく方法」です。
最初の1分間:しっかりと強い力で圧迫する
次の30秒間:少し力を緩めて中くらいの強さで圧迫する
最後の30秒間:さらに力を緩め、軽く押さえる程度にする
このように3段階に分けて徐々に圧迫を緩めることで、傷口にできた血のフタ(血栓)が急激な血圧変化で壊れるのを防ぎ、より確実に止血することができます。
3. 再出血を防ぐ!ガーゼを外すときのコツ
しっかり圧迫して血が止まっても、「ガーゼを剥がす瞬間」に再び出血してしまうケースがとても多いです。固まりかけた血液がガーゼの繊維に絡まり、一緒に剥がれてしまうためです。
これを防ぐためのポイントは2つあります。
そーっと優しく剥がす 勢いよくめくらず、皮膚を押さえながら端からゆっくり慎重に剥がします。
くっついている場合は「少し水をかける」 ガーゼが傷口に張り付いてしまっているときは、無理に引っ張らず、上から清潔な水を少し垂らして湿らせてあげると、ツルッとスムーズに剥がれます。
ガーゼを外したら、傷口のまわりに残った水分を、乾いた清潔なガーゼで「そっとトントン」と優しく叩くようにして拭き取ってください(擦って拭くのはNGです)。
まとめ:止血のステップ
ガーゼを当てて「強めに圧迫」する(1〜2分間)
おすすめは「1分強く → 30秒中くらい → 30秒弱く」の3段階
ガーゼを剥がすときは「そっと」、くっついたら「少し水をかけて」外す
水分は乾いたガーゼで「そっとトントン」と優しく取る
しっかり止血ができ、余分な水分が取れたら、いよいよ仕上げの「傷口の保護(被覆)」に入ります。
※もし、2〜3分以上しっかり圧迫してもドクドクと血が溢れてくる場合や、傷口が深く開いている場合は圧迫を続けながらすぐに医療機関を受診してください。



